いつか、会えると信じて (GW、1×2)





マリーメイアがおこしたあの厳しい戦いが終わり、いつものようにジャンク屋をつづけた俺にヒルデが問いかけた。

「…いいの?」
「へ?何がだよ?」

言いたいことがわからずに間抜けな声を出してしまった。

「会わなくて…いいの?」

そう言われ、ようやく意味が分かった。
先日、ガンダムパイロット達の慰労会っぽいものが行われたのだ。
だが、俺はそれに出なかった。
何故…?
自分でも分からない…。
ただ、出たくなかった。

「違う…」
「…え?」

違うんだ。
出たくなかったんじゃない。
見たくなかったんだ。
お姫様の前で笑っているあいつを…。

「デュオ…?」
「俺、俺は…」

もしかして、俺はあいつの事が好きだったのか…?
だから、気になって…?

「俺、ヒイロの事、好き、なのかも…?」
「…バカね。今頃気付いたの?」
「ははっ。確かにバカかもなっ。しかも会えるチャンスも逃しちまった」
「…大丈夫。人は会おうと思えばいつでも会えるもの」
「そう、だな。うん。そうだよな」

ヒイロ、俺お前の事が好きなんだ…。
だから、絶対会いに行くから…。