『フレン』のユーリ○○日記
【11】
【○月▽▽日 土曜日】
最近ユーリと話す暇がない。
単に僕の所属している生徒会とユーリの所属している剣道部が忙しくなってきたから、なのだが。
同じ学校に通っている僕ですら話する暇がないのだ。
兄さんなんて、きっと顔すら合わせていないだろう。
ユーリ何て剣道部の合宿の所為で、家にすら帰って来ていない。
そうして仕方なく、家のリビングで勉強をしている僕と兄さんの所へ突然ユーリが飛び込んで来た。
「お前等、ちょっと顔貸せ」
『えっ?』
「ほら、出掛けんぞ。さっさと準備しろ」
ユーリに急かされるまま、準備して家を出る。
そして連れて行かれたのは何の事はない。ユーリの家だ。
ユーリの家は普通の民家と言うか何と言うか。
家みたいに和室が繋がっているとかそう言うのはなく、普通の洋風の家だ。
促されるまま、中に入りユーリの部屋へと案内される。
かなり久しぶりに入ったユーリの部屋は……恐ろしい位物が無かった。机とベット。制服は机の椅子にかけられていて、学校関係のものは机の上に山積み。けれど床は何も置かれていない。
前は床に散りばめられる程物が散乱していたのに…。ふと視線が押入れへ移る。案の定、床に置いてただろう物が全部詰められた形跡があり、僕と兄さんは溜息をついた。
部屋の中にある小さな冷蔵庫からペットボトルの水を僕達に投げてよこすと、自分も一本取り出して蓋を開けて飲む。
そして、ユーリは口を開いた。
「今日から明後日まで、親父もお袋も旅行行っていねーんだよ」
「へぇ?」
「そうなんだ?」
「おう。だから、はっきりさせておこうと思って」
ユーリがペットボトルの蓋を閉めて、壁に背を付け、腕を組んで僕達を見る。
それに僕と兄さんは顔を見合わせ、覚悟を決めた。
「うん」
「それで?」
「お前等は、オレを好きなんだろ?」
ユーリの言葉に僕達は頷く。
「それで、オレがお前等を選ぶまでは二人で共有する事を選んだ」
「そうだよ」
「君が選ぶまで、ね」
「じゃあ、オレは二人どっちも選らばねぇ」
ユーリのハッキリと言いきった言葉に僕と兄さんが停止する。
言われた事が理解出来ない。
「どちらも選ばないって、ユーリ?」
「オレは、お前等二人とも無くしたくない。オレの中でお前等は二人揃ってフレンなんだ。それを今更選べとか、無理」
「…ユーリ」
「だから、お前等もオレを仲良く分けろ」
それは、ずっと、一生ユーリを兄さんと共有しろとそう言う事だろうか?
予想外の展開に僕と兄さんは言葉が出ない。
「…それは」
「出来ないのか?なら、別れるしかねぇな」
『それは無理だっ!』
僕と兄さんの言葉が重なった。
そう、ユーリと別れるなんて無理なんだ。…だったら、ユーリの言う事を受け入れるしかない。
分かったと頷いた瞬間、ユーリは誰もが見惚れる様な美しさで微笑んだ。
「……好きだぜ…。フレン」
そう言ってユーリは立ちつくす僕と兄さんの頬にキスをする。
「それに…」
「それに?」
「お前等はオレをこんな体にしやがったんだから。責任とれ。二人で」
ユーリは僕達の肩に手を伸ばすとそのまま自分ごとベットへとダイブした。ゴトンとユーリに渡された水が床に落ち、流石に後ろ向きで倒れると対応は聞かず素直にベットへと沈み込む。
そしてゴソゴソと僕の服を脱がしにかかる。
「ちょ、ユーリ?」
「もう、一人じゃイけないんだよ。どんなに擦っても、乳首弄ってみても、尻に指突っ込んでも、全然イけねぇんだ」
「えっ!?」
…真っ赤な顔のユーリを二人でマジマジと見つめる。
するとふいっと顔を逸らしてしまった。
「…お前等の所為だからな。こんな、突っ込まれなきゃイけなくなったのは。だから責任とれ」
可愛かった。
こんな愛らしい生き物見た事が無い。
僕はユーリの頭を撫で、兄さんは頬を撫でた。
責任なんて幾らでもとる。ユーリが手に入るなら。例え兄さんと半分でも、ユーリと一緒にいられるなら安いものだ。
それに今までだって色んなものを共有してきた。
これからだって出来ない訳が無い。
「…とるよ。責任」
「ずっと側にいて、ね」
「…フレン」
今度こそハッキリと返事を返す。するとユーリは嬉しげに笑うと再び僕の服に手をかける。
そのユーリを兄さんが身ぐるみを剥いでいく。
僕がユーリに脱がされ裸になると、ユーリは僕の性器を何の抵抗も無く口に含んだ。
流石に驚きユーリの名を呼ぶが離れる気配が無い。ユーリの拙い舌技でも僕はユーリの口の中に含まれていると言うだけで最高に気持ちが良い。視覚だけでもイってしまいそうだ。
だと言うのに、もうそろそろイきそうな瞬間、ぱっとユーリが離れて行くと次は兄さんの服を脱がせ同じ事をする。
成程。二人を共有ね。
そう言う事ならばと僕は兄さんのソレを舐めているユーリの尻を掴み奥の蕾へと舌を這わせる。
「ふぁっ!?」
「……ユーリ、口、休めないで」
「こっちは僕が馴らしてあげるから」
何度も蕾の周辺を舐めてたっぷりと唾液を付けて柔らかくなった所に舌を押し込む。
それだけでユーリの体は震え、小さく声を漏らす。けれど、兄さんがユーリの頭を優しく撫でる事で口から出す事を防いでいた。
舌を押し入れるだけで、きゅっとソコが締まる。それでも腰を抑え奥へと舌を突き付けると、ビクンと震えユーリは兄さんのを口からだし、僕の方を振り返った。
何か言いたげな表情で、僕も動きを止める。
「…ユーリ?」
「…お前等、突っ込む気か?」
当然の事を聞かれ、うんと頷くとユーリが僕達と少し距離をとった。
「…あのな。前の時二人同時すっげぇ痛かったんだよ」
「うん」
「だから、一人ずつにしてくんねぇ?」
「…一人ずつ?」
言われて僕と兄さんが顔を見合わせる。
「だって、さ?兄さん」
「…フレン。君はユーリのファーストキス貰っただろう?こういう時位譲ってくれるよね?」
「何を言ってるんだ?それを言ったらユーリのディープキスは兄さんが先だろう?」
「それを言うなら、二人で共有しようとした約束を最初に破ってユーリを抱いたのは君だろっ?」
「なっ!?そういう兄さんだってユーリとデートした時抱いたんだろうっ!?」
ぎゃんぎゃんと言い争う。
内容が内容だけにユーリは微妙な顔をしていた。
…って言うか。
僕は一つの結論に辿り着いた。
どっちも先に入れる事が許せなくて共有する事を選んだんだから、今だってそれは適応される筈。
ゆっくりとユーリの方へ視線を動かすと、兄さんも同じ結論に辿り着いたんだろう。
二つの視線に捕えられたユーリはただ分からず首を捻る。
ぐいっとユーリの手を引き、僕に抱きつく様な形を取らせると、兄さんがユーリの蕾へと指を押し込む。
「ぅあっ!?、い、きなり…ッ」
逃げようとするユーリの手を掴み、兄さんがユーリのソコを慣らすのをじっと待つ。
僕の胸の上で、ユーリが必死に何かをやり過ごそうと顔を擦り付ける。そうする事で僕が余計に煽られた。
何度も何度も兄さんの手が出し入れされる。そして。
「…挿れる、よ?」
「前みたいにちゃんと力抜いてて」
ユーリを引っ張り上げて、ユーリに自分を跨がせる。そして兄さんが上から圧し掛かる。
前と反対に、でも、同時にユーリの蕾へと押しあて、ユーリの腰を沈ませた。
「いっ!?、むり、だって、ぇ、う、あああっ!?」
僕と兄さんのを二人同時で受け入れる。
本当はどっちかが入ってからの方が楽なんだけど、それが出来ていたら苦労はしない。
髪を振り乱して痛みに耐えるユーリの体を兄さんが引っ張り上げ、首をひねらせると噛みつく様なキスをする。
なら、こっちだって。
対抗意識でユーリの乳首に触れると、全身から力が抜け落ちる。その隙を狙って僕等は中へと押し込んだ。
「……ば、か……ッ、むり、って、言った…ぁッ」
「でも、ほら…」
「ちゃんと受け入れてくれたよ?ユーリのココ」
「それに、ユーリが舐めて濡らしてくれたから、前よりすんなり入ったよ?」
「うん。まさかユーリに舐めてもらえるとは思ってなかったから」
「嬉しいよ」
「お礼に何度でもイっていいよ」
「好きなだけイって」
そこから僕達の集中攻撃が始まった。
僕が乳首を弄ると、兄さんがガツガツと突き上げ耐え切れずユーリが白濁を吐き出して、キツイ締め付けに兄さんが達している最中に今度は僕が動き出す。
まだ吐き出している最中に動きだした所為で中がうねり、僕は気持ちいいがユーリからは絶えず喘ぎ声が溢れ続け、ユーリの性器はトロトロと薄い精を溢れさせる。
そして、ユーリの中へ自分の精を吐き出すと、今度はまた兄さんが動き出す。
流石に、イきっ放しのユーリは瞳からボロボロと涙を零し、必死に待ってと言い続ける。
けど、ここまで煽ったのはユーリだ。
待つなんて出来る訳が無い。寧ろそんな風に手を伸ばして助けを求める様な姿を見せられると逆効果だ。
僕まで止まれなくなる。
兄さんが動いていようがお構いなしに僕も動き出す。僕と兄さんの精液が中の滑りを良くして、ユーリのそこは奥へ奥へと僕を誘い込む。
「やっ、ヤッ、もう、やだァッ!!」
ユーリが必死に訴える。けど、そんなユーリの訴えは僕達にはもう届かない。それどころか。
「まだ、イけるだろう?」
「全部、出しきって。ここにあるの、全部」
そう言ってユーリの双球をやわやわと揉むとユーリのソコがまたすっかり薄くなった精液を吐き出す。
射精の時の締め付けに逆らわず、僕と兄さんはユーリの中に素直に精を吐き出す。
「ほら…、まだイけた」
「…もう一回、イけるよね?」
体を震わせるユーリを僕がゆっくりと兄さんから受け取り、両脇に手をつかせると兄さんが腰を掴みぐっと中へと押し込む。
「…むりぃッ、ふれ、ふれん…ッ、たすけ、…うァっ!?」
「大丈夫だよ。ユーリ」
「だ、いじょう、ぶじゃ、ない…、ひっ、あッ…、おか、しくなる、ぅッ、あ、あァッ!?」
「…じゃあ、おかしくなって?」
「ちゃんと、責任とってあげるから」
そして僕はユーリの腕を掴み下へと引っ張る。更に奥へと入り込みユーリの背が弓なりに反り返る。
自分達の欲望のままユーリを攻め立て、僕達は三人同時に果てていた。
全力でユーリを求め続け、流石に少し疲れた僕達はゆっくりとユーリから引き抜く。
それにすらユーリの体は小さく反応を示した。ふと思い立ってユーリの肩に触れる。するとやはりピクっと反応を返す。
もしかして、もう何処触っても…?
…考えない事にした。じゃないと、またユーリの中に入れたくなってしまう。
「…ユーリ?」
呼ぶと、視線だけが僕を見る。すると、立ち上がった兄さんがベットを降り、床に落ちたペットボトルを拾い蓋をあけると、口に含みユーリの口へと口移しで流し込むと、コクコクとそれを飲みユーリははぁと息を吐いた。
「……全身がいてぇ…」
「ユーリ、水まだ飲む?」
「……飲む」
僕はユーリの体を支えながら自分の胸にユーリの背が来るような形で座ると、ユーリは目の前の兄さんから水を受け取りコクコクと喉を鳴らし、ペットボトル一本分の水を全て飲みきった。
「…フレン」
「ん?なに?」
ユーリが僕を見上げる。それにニッコリ笑って答えると、ユーリは小さく「風呂」と呟いた。
お風呂?入りたいのかな?
僕はユーリを姫抱きすると、ベットを下りた。
それに兄さんが付いてくる。
「…って言ってもユーリの家のお風呂って何処?」
「あっち」
素っ裸で他人様の家を歩くのって…。と思わなくも無かったけれど、ユーリも裸だからいいか。
そう思ってふと後ろを見ると、いつの間にか兄さんは下着とボトムだけ履いていた。上半身は裸だったけれど何か狡い…。
そのままお風呂場へ向かい、脱衣所を抜け風呂場のドアを開けると、そこは結構大きなバスタブと広めのシャワースペースがあった。
「僕の家のお風呂も大きい方だけど、ユーリの家のも広いね」
「まぁ、オレがでかくなっちまったからな」
「理由はうちと似たり寄ったりだね」
蛇口を捻り湯船にお湯を溜めている間、僕はユーリをシャワースペースにそっと降ろすと、兄さんがシャワーのコックを捻りそっとユーリにお湯をかける。
「…そういや、さ」
ゆっくりと立ち上がりシャワーを兄さんから受け取ったユーリが僕の顔をみた。
「こんな事で判断するのあれだけどよ」
「?」
「ちょっとお前等の区別付いて来た」
「??」
僕達の頭にはハテナマークが、乱舞している。
それにニヤッと笑ったユーリは言葉を続ける。
「お前の方が」
そう言って僕を見る。
「全体的にガキっぽい」
「えっ!?」
「セックスしてる時、大抵我慢できない事が多い。この間だって今だって、直ぐに突っ込んできてがっついてくる」
…ショックだった。まさか…とは思うものの思い当たる淵があり過ぎる。
「しかも、意外と気が利かない」
更にショックだ…。
ここに兄さんがいなければ、膝を折って崩れ落ちていた所だ。
そんな僕を哀れな目線で見ていた兄さんにも直ぐに爆弾は落とされた。
「んで、お前は」
そう言って今度は兄さんを見る。
「大人っぽく見せる余裕がある分だけ性質が悪い」
「…うっ」
「この前も、それこそキスの時だって、やたらねちっこくてしつこい」
「うぅ…」
「でも、気は利く。直ぐにオレの欲しいものに気付くしな。けどゴムとか用意周到なトコ、ムカつく」
兄さんにも特大級の爆弾が落とされた様だ。
僕等を言い負かす事が出来たからか、ふふんとしてやったり顔でユーリが笑う。
………。
何か我慢している必要無くなったんじゃないかな?
僕はユーリ曰く「ガキ」ならしいから。
そっとユーリの男の割にほとんど体毛らしきものが一切無い白い肌をゆっくりと撫でる。
ビクンとユーリが驚き僕の顔をじっとみた。
どうやら、兄さんも同じ事を考えていたみたいで、背後からユーリの腰に両腕を回しグイッと太腿を掴み抱きあげた。
「ちょっ!?なっ!?」
足が地面につかなくなり、ましてや僕に向かって足を開いている状態にユーリは顔を赤くして暴れる。
そんなユーリに僕は真正面からそのままさっきまで僕達を受けれ入れていた中へと入り込んだ。
「やっ!?、あ、あぁっ!?」
「僕は、ガキらしいから、我慢しないで入れるね」
そのままユーリの足を持ち上げている兄さんからユーリを預かり、今度は後ろから兄さんがゆっくりと中に入りこむ。
「ふれ、やめっ、う、あぁぁ…ッ」
「僕はねちっこいらしいから、ゆっくり入れてあげる」
少し進んでは戻るを繰り返す。そして、大方入った所で大きく引き抜き、一気に突き入れた。
「ユーリ、もう、すっかり僕達を受け入れれるようになったね」
耳元で囁くように言うと、違うと否定するようにぐりぐりと僕の肩に額を押し付ける。
可愛いけど、今は意地悪をしたい気分で。
僕はユーリを持ち上げる腕の力を緩めると、ユーリ自身の自重で深く僕達を受け入れ、大きく声を上げ背を仰け反らせる。
必死に僕の首に腕を回し耐えるユーリ。
でも、さっきも言ったように今は少し意地悪な気分で。
それは兄さんも同じみたいだった。
僕がユーリの勃起しかけたそれを根元できつく握る。
そして、二人で交互にユーリの中をガツガツと突き上げる。
ユーリは快感の逃し場所を失い、止まっていた涙を再び溢れさせる。
そんなユーリの弄り過ぎて尖った乳首を兄さんが摘まみ、引っ張り、押しつぶす。ユーリの体が悦楽に震える。
口を薄く開けて、飲み込む事も出来ずに淵を流れる唾液を僕が舐めとり、微かに見えるユーリの舌を絡みとって口の中を蹂躙する。
「んっ、ンんッ、ぅ、あッ、んッ!?んんーっ!?」
律動を早めユーリが感じる所を一点をただ突き続け、ユーリの足がピンと張ると同時に物凄い締め付けが僕と兄さんを絶頂へと導いた。
ユーリの中で精を吐き出す。ふと、手元を見るとユーリは精を吐き出していない。僕が止めていたから当然だ。
けど、あの締め付けは…。
「もしかして、ユーリ出さないでイった?」
「やッ…」
まさか、ユーリがドライでイくなんて…。
でも、ユーリは結局出してはいないから、体は震え僕達が触れる所全てで快楽を拾い上げる。
しかし、このイけずに震えるユーリはかなりの破壊力を持っていた。
白い肌が全身赤く染まり、はくはくと何とか空気を吸いこもうと口は動き、紫黒の瞳は涙に濡れぼんやりと焦点を失っている。
その姿が、あまりにも…。
耐え切れず、僕はユーリの中に入れたままだったものを再び中へと押し込む。
今度はユーリもイけるように。
手を離し、ユーリの肌にキスを落として、吸い付き痕をつける。
それに反応を示すユーリを見て、兄さんも動き出し、それからまた僕と兄さんはユーリを求め続けた。
【○月▽○日 日曜日】
昨日はあの後、お風呂場で2回、ベットに戻って3回した。
そして、案の定ユーリはベットの住人となってしまった。
…結局何回したんだろう?
もう、数えるのも放棄した。
前回よりも圧倒的に回数は多い筈なのに、今回ユーリは微熱で済んだ。
けど、それを言ったら。
『微熱でも熱は熱なんだよっ。もっと手加減しろ、馬鹿っ』
と兄さんと並んで説教されてしまった。
でもユーリが可愛過ぎるのが悪いと思う。
だから半分はユーリの所為だ。
……これを言ったらまた怒られそうだから黙っていたけれど。
昨日の事を思い出しながら、僕は学校へと向かっていた。
本来なら今日は僕の生徒会の仕事は休みだけれど。
ユーリが進路指導の紙を今日持っていくと先生に言ってしまっていて、尚且つ今日は剣道部の部活もあるらしい。
けど、ユーリは今あの状況だ。
…歩く所か立つ事も今は不可能だ。
だから、同じ学校の僕が学校に。兄さんがユーリの看病をしている。
手を出す事は無いだろう。
…無いとは思うけれど。
それでも一抹の不安から、僕は急いで学校へ行き職員室へと入ると、担任へユーリから預かった封筒を渡した。
担任はそれを受け取り…ぺりっと封筒を開け中の紙を取り出す。
これで仕事は果たした。
次は、剣道部か。
職員室を後にして、剣道場へ向かう。
生徒会に入る以前は僕も剣道部だったから、勝手知ったるなんとやらで、部室のドアを開けるとそこにはクラスメート兼剣道部員がいて、ユーリの事情を伝えると、驚きながらもゆっくり休めって伝えてくれと了解してくれた。
さて、家に帰ろうかな。
部室を出ようとした、その時。
ズダダダダダッ!!バァンッ!!
部室のドアが壊れん位の勢いで先程の担任が息を切らして飛び込んで来た。
………?
意味が分からなくて首を捻っていると、さっき渡した進路指導の紙を渡された。
その紙を開くと、まず一行目は。
「ユーリの進路指導の紙じゃねぇか」
覗いてくるクラスメートが分かる様にユーリの名前。
そして、二行目の文章を見て、僕は顔に熱が集中して行くのが分かった。
嬉しいやら、恥ずかしいやら、腹が立つやら…。
色んな感情が混ぜ合わさり、僕は固まってしまった。
『フレンと結婚するので、オレの進路は適当に就職かもしくは、専業主婦で』
ユーリは決断すると全てを受け入れる覚悟がある。
でも、僕にはそんな強さは無く、迷って迷って只管考えて決断する。なのに今ユーリはそんな覚悟を僕がする前に僕の逃げ道を塞いでしまった。
クラスメートと担任の言葉が、耳を素通りする。
すると、携帯にメールが着信した。
誰からだろう、と携帯を開くと。兄さんから。
『ユーリが僕等とユーリの両親に結婚宣言をした…。僕達はユーリを捕まえる筈が、捕らわれてしまったんだろうか?』
あっちでも爆弾があったらしい。
兄さんのメールをもう一度読む。
それでも…。
僕は返信の文章を打つ。
『例え捕らわれても、捕まえていても、どちらにしてもユーリが僕達のモノであるのなら、それでいい』
ユーリが側にいればそれでいい。
僕は携帯を閉じ、そこにいる担任と向かい合った。
―――その後。
学校でも家でも妙に納得されて、ユーリと一緒にいるだけで生暖かい視線で見られるようになった。
呼び方も、気付けば「旦那」と「嫁」になっていたし、兄さんも外を歩いていたらそう言われたらしい。
ユーリもユーリで、いっつも僕の傍にいるし、相変わらず可愛い。
だから、理由は………もう、考えない事にした。
「おい、フレン。何処見てんだ?」
「え?あ、ごめん」
教室で、教科書を広げ考え込んでいた僕にユーリが不機嫌そうに言う。
それに素直に謝り、ユーリの目を見つめると、ふっと柔らかく微笑み僕の頬にキスをした。
「よそ見、してんなよ」
「……してないよ。僕はいっつも君の事しか考えてない」
隣に座るユーリをそっと抱きしめる。
抱きしめたユーリからほわっとお日様の香りがする。
「……ってか、そーゆーのは余所でやれよ」
クラスメートの呆れた声は僕達の耳には全く届いていなかった…。


アトガキ?
ミルティ様からのリクエストでした(^◇^)
双子のフレンさん(兄がフレンで弟もフレン(笑))と恋人のユーリさんの現パロ。年齢は中高生位のフレフレユリで〜…。
…いかがでしたでしょうか…ガクガクブルブル((;゚Д゚))
やっぱりバカップル要素足りなかったと自覚してます…。
エロ書くの楽しかったもんで…ガクガクブルブル((;゚Д゚))
でも最大限頑張ったつもりですo(;д;o)オロオロ(o;д;)oオロオロ
最終的に二人同時は無理だと言っているのに押し通しているフレンは書けたんじゃないかなー?とか。言ってみたり…みなかったり…ガハッ。
あ、あと謎解明してないのでそこを書いておきますwww
何故、こんなにもユーリを好いている兄フレンが他校に行ったのか。
それは、『フレン弟とフレン兄は進路が違うから』です。
彼等はきっとユーリと言う存在は別に自分の進路を進むだろうと、アタシの勝手な妄想からwww
フレンはどっちも進学校ですが、目指す物が違い、よりその進路に有利な学校に進んだ。
それで、たまたまユーリの望む学校が弟と同じだった。
って感じの裏設定。
全然いかせていませんが、一応考えていました、って事でwww
後、休みの日だけで兄は満足できていたのか?ですが。
出来る訳ないwww
でも、自分のやる事が多過ぎた。ただそれだけっす。
だからこそ、長期休みの時はばりばり一緒にいたりしてます。
反対に、学校で一緒に遊び過ぎて仕事が貯まり、休みの日は一緒にいられなかった弟フレン。
どっちもある種器用で不器用な二人にして見たかったので、こうしてみた所存でございますwww
謎、解けたでしょうか…ヾ(・ω・`;))ノぁゎゎヾ((;´・ω・)ノぁゎゎ
リクエスト、有難うございました(*^_^*)