『フレン』のユーリ○○日記  





【4】



【○月□日 火曜日】



今日もユーリに睡眠薬入りの紅茶を飲ませ、眠った時を見計らって、僕とフレンはユーリのいる客室へと忍び込んだ。
そして、確認の為二人でユーリの顔を覗きこむ。
気配に気付く事のないユーリはやはり薬できちんと眠りについているのだろう。

「今日は僕が下だね」

そう言って、フレンがユーリのトレパンを下着ごと脱がすと、そこに躊躇いも無く触れ扱く。
昨日同様、ユーリから気持ちがいいのか、小さな声が漏れる。
なら僕は…。やはり昨日フレンがした事と同じように、Tシャツを捲り上げぺろっと、ちっちゃい乳首を舐める。
今日はちょっと痛くてもいいかな?
かりっと軽く歯を立てると、ユーリの体がびくりと大きく跳ねた。
それが可愛くて、舐めて舐めて、けどその感覚に体が慣れた時にまた歯を立てる。すると、やはりユーリの体は跳ね、小さく体を震わせた。
それに抵抗するようにフレンがユーリのそれにキスをして、袋をはみ竿を下から筋を辿る様に舐め上げると、口に含み大きく前後へと動かす。

「……ふっ、ぁ…、あぁ……」

ユーリの白い肌が汗でしっとりと吸い付く様な肌にかわる。そんな肌を僕は胸に、フレンは太腿に舌を這わせゆっくりとユーリを射精へと導く。

「ユーリ、感じやすいんだ…。可愛い…」
「あぁ。凄く可愛い…。それに綺麗だね」

白いシーツの上で快感を逃そうと体をくねらせるユーリが壮絶に妖艶で、僕とフレンはごくりと息をのむ。
入りたい…。ユーリの中を掻き回したい…。
そんな衝動が僕とフレンに走りまわる。けれど、今はどうしても我慢するしかなかった。
何とか最低限の理性をフル活動させて、ユーリを追いあげ、ユーリはフレンの口の中で達した。
そして、フレンはそれをごくりと飲み干す。
昨日僕も半分呑んだけど、ユーリの精液って甘いんだよね。
何回でも呑めそうな感じ。あー、でも、甘いの呑み過ぎると胸やけするかな?
きっとフレンもそう思っているんだろう顔をしていた。

射精した所為で荒れたユーリの呼吸が落ち着いた頃、僕達は昨夜と同じようにユーリの足を開かせ、今日は僕の手が濡れていないから唾液で指にたっぷりと滑りをもたせ、中指を押し込んだ。
昨日、初めて入れた時よりは、いくらかすんなりと受け入れ、きっと感覚を覚えたんだろう、直ぐにフレンも中指を押し込んだ。
ユーリの中で指を動かす。
そして、少し慣れたそこに今度は人指し指をゆっくりと押し込む。そこを押し広げるようにバラバラに動かす。小さく出来た隙間にフレンの人指し指が滑りこむ。

「……んっ、……ぁ、ゃっ……アッ、…」

ユーリが苦しそうに顔を横向けた。パサリとシーツにユーリの黒髪が広がる。

「昨日は、慣らすだけだったから、今回は…」
「ユーリの悦いトコ探そうか」

内壁を擦る様に指を色んな方向に向ける。流石に指には限度があるけれど、僕が一点を擦った瞬間ユーリの腰が跳ねた。
確認するように、ユーリの顔を覗きこみながら、もう一度ソコを指で押すと、「やっ」と微かな声が漏れる。
成程、ココが気持ちいのか。
もう一度押してみようと思ったら、また「んンッ」と呟く様な声が聞こえる。
僕は何もしていなから、フレンが見つけたのか。
さっき僕がしたようにもう一度確かめたのかユーリがもう一度鳴いた。
互いに見つけたユーリの悦い所を交互に刺激すると、何も触れていないのに、ユーリのソコが硬さを取り戻す。
きっと気持ちいいんだ…。
僕とフレンはユーリのソコを刺激し続ける。
強烈な快楽に、ユーリはぐっとシーツを握り締め、体を震わせ、そこが僕達の指をきつく締め付けると背を反らせ、びゅくっと勢い良く精を吐き出した。
ぐったりと布団に沈み込み、肩で息をするユーリ。でも、まだそこから指を抜いたりはしない。
フレンと同時に再度、ソコをぐっと指で突く。収縮を繰り返すそこに逆らう様に、今度は抜き差しを含め刺激を与える。
眠っているユーリに聞こえるかどうかわからないけれど。
耳元に近寄り、囁く。

「何度でもイっていいよ」
「だから、後ろでイくこと、覚えて」

今日、ユーリは後ろの刺激だけで、3回以上は絶頂を迎えた。
どうやら、本当に感度はいいらしい。
むしろ、良過ぎる位だ。

ユーリを濡れタオルで綺麗に拭き、改めて服を着せ布団をかけてやるとそっと部屋を出て行く。
僕はタオルを洗濯機にいれ回し、フレンはリビングでごそごそと何かをしている。
気になって、聞くとノートをリビングのテーブルの上に広げていた。

「?」
「兄さん、僕と交換日記しないか?」
「…え?」
「ユーリの事について」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。意味が分からない」
「分からない訳ないだろ?僕と兄さんの間で…」
「……もしかして、君は…」

驚いた様に聞き返すと、フレンはニッコリと笑った。
それで、理解した。
交換日記と称したユーリの情報交換ノートをしようと言っているのか。
…まぁ、いいか。
これさえあれば抜け駆けも出来ないだろうし。

「…分かった。じゃあ、部屋で書こうか」
「いや。ここで書こう。今部屋に戻ったら寝てしまいそうだ」
「確かに。…じゃあ」

僕とフレンはユーリの事について互いに知っている情報を書いていった。

…正直、僕が知らない事が結構あって、勿論違う学校に行っているだから仕方ないにしても、一瞬フレンに殺意を覚えた。

「そう言えば、今日の朝」
「え?…あぁ。そうそう。僕も覚えてるよ」

そう。
今日の朝。
僕達が母が用意していてくれていた、朝ごはんの準備をしていた時。

「…う〜ん…」

首を捻りながらユーリがリビングに顔を出した。
「おはよう」と言うと「はよ」と声が返ってくる。
が、やはり首を捻り考え込んでいる。

「どうかした?」
「布団、寝辛かったり…?」
「あ、いや。それは全然。寧ろ寝やすかった位だ。…そうじゃなくて、何か昨日」

ビクゥッ!?

フレンと僕の心臓が跳ね上がる。
もしかして、ばれたんだろうか…?
ドキドキと逸る心臓がばれないように、平然とした表情を何とか作り「昨日?」と聞き返す。

「宿題が出てたような…?」

ユーリのセリフに二人が同時に肩を降ろした。
何だ、宿題か…。びっくりさせないでくれ。
と、口から出そうなセリフを何とか飲み込むと、今ユーリに言われた言葉を反芻する。
宿題…?は、僕には分からないな。
しかし、同じ学校、同じクラスのフレンは分かるのか、直ぐ様切り返した。

「…って、出てただろうっ!」
「あ、やっぱ?」
「やっぱ?じゃないっ!!全く、君は」
「それより、飯だ、飯っ」

フレンから視線を逸らし、キッチンに逃げ込む。
その後ろをしぶしぶと追いかけるフレンと僕。三人でわいわい騒ぎながら朝食の準備を整えテーブルを囲む。
畳にどっかりと座りながら、他愛も無い会話が続くと、ふとフレンが思い出したように口を開いた。

「そう言えば…。ユーリ、君何時もベットだろ?寝にくく無かったかい?」
「うん?全然?寧ろ、何か知らねーけどすっきりしてるんだよな」

箸でご飯を口に運びながらも、首を捻る。
心当たりがある僕達はうっと一瞬ご飯を喉に詰まらせそうになる。

「オレ、布団の方があってるのかもなー。よくよく考えてみれば、布団って寝相悪くても落下するって事ねーしな」

うんうんと頷く内容が微妙に疑問を感じるがその時は、それで話を進めた。


僕とフレンは、朝のこのやり取りを思い出し、静かに溜息をついた。
いや、バレたらバレたで構わないんだが、ユーリには余り痛い思いをさせたくない。
そう思っていると、「うん」と返事が返って来た。
口には出していなかったが、こう言う時双子とは便利な物だと思う。


僕とフレンは、日記を書き終えると各自部屋に戻り、眠りに着いた。