magicmirror











【5】



僕の覚悟に全く気づかずにユーリは何時もの日常を過ごしていた。
まぁ、あの時の言葉はきっと聞こえてなかっただろうから、普通に過ごしていても当り前と言えば当たり前なんだけれど。
ただ、僕がじっとユーリを見つめていると、ユーリは不思議そうに首をひねる。
それが、半端ない威力を持っていた。
流石に、外で、ましてや家の庭で手を出すほど常識知らずではない。
僕は夕方いつものように日が沈むまでユーリと庭で遊び続け、二人で僕の家へと帰った。
夕飯を二人で仲良く食べ、勿論互いに今日の宿題を済ませ、ユーリが疲れ果てるまで遊び、うとうと眠気の船を漕ぎはじめたユーリと一緒にお風呂に入りベットへと寝かす。
完全に夢の中を彷徨っているユーリは今日は起きないだろう。
多少無理をしても。
心の中でごめんねと謝り、僕はユーリの服を脱がし始めた。
うっすらと消えかかってはいるが、キスマークが体中に残っていた。
…これは。
どう考えても僕がユーリさんにつけた痕と同じ場所だ。
でも、ユーリさんと年齢が違いすぎる。
やっぱり…調べるしか、ないか。
僕はこっそり持ってきて置いた小さな瓶を取り出す。
それは、透明な黄色の液体。
要するに蜂蜜だ。
油とか使っても良かったんだけど、近くにあったのが蜂蜜だったから。
…ってそんな事はどうでもいいか。
それの蓋を開けて、僕はそれを指で掬い上げる。
零れないように掬い上げたそれを、そっとユーリの小さな蕾へと塗り解していく。
そして、頃合いを見て、ぐっと中へ一本押し込んだ。
勿論、ユーリが起きないように細心の注意を払う。
ユーリの蕾は、本来入る場所でない所へと侵入してくる異物を吐き出そうと、収縮を繰り返す。
このきつさは…誰かに抱かれたような感じはしないな。
とりあえずユーリは誰か、僕以外の男の物にはなっていない事に心底ほっとする。
けれど、念の為。
僕は、ユーリの中へ指をもう一本押し込みぐるりと中をかき回す。
すると…。

「…んぅ…っ」

ユーリの口から何とも艶っぽい声が発せられ、僕の手は一時停止した。
まさか、起きてしまっただろうか?
そっと、顔を覗き込むと、どうやらその気配もなく、胸をなでおろす。
流石に起きてしまったらこの状況を説明する術がない。
しかし、なんでまた急に声を…あぁ、そうか。
ユーリの気持ちいいとこがここなのか。
そこをもう一度擦ると、ユーリは更に気持ち良さそうに声を出す。
一言で言うなら可愛い。
正直に言うなら、自分のズボンがきつくなっている位に可愛い。
確かめるだけにするつもりだったんだけど…。
そこは嘘偽りなかった。
でも…我慢できる気がしない。
もし、もしも。
ユーリとユーリさんが別人だったら。
僕は浮気してることになるんだろうか…。
………。

「ふ…れぇ…」

浮気でもいい。
そうだ。最悪浮気が許される国にでも二人を連れていけばいい。
ユーリは僕のモノだ。
他の男にとられる位なら、絶対に僕の傍に置く。
監禁してでも。
そうと決めたら、ユーリの初めて、全て僕がしてあげないと、ね。
ユーリの首筋に舌を這わせ、吸い付く。
キスマークが出来てることを確認するとそこに僕の所有印が刻まれたみたいで凄く心が満たされる。
そのまま、僕は小さな胸の突起に吸い付き、もう片方を指で擦り捏ねる。
寝ているユーリの呼吸が荒くなって赤くなる頬にキスをすると、その綻んだ蕾にそっと自分のを押し当て、ゆっくりと中へと入り込む。
小さいユーリの体が、少しずつでも僕を呑み込んでいく。
痛みが残らないように、それでも僕は自分の欲望に忠実に、ユーリの中を突いた。

その日を境に、僕は夜、毎日ユーリを抱いた。
いつユーリさんに会ってもいいように、きちんと首筋に証拠のキスマークを残す。
ユーリはユーリで最近腰が痛いと首を捻っているが、毎日溜まっているのを吐き出しているんだからスッキリとはしているようで大して気にしていないようだった。

毎日ユーリを抱いていると、ユーリは一気に色気を増した。
それはもう僕の理性が吹っ飛ぶくらいに。
ここ数日ですっかり日課となってしまったユーリとのSEXを僕は今日もしっかりとやっていた。
ぐっと僕はユーリの中に一気に入りこむ。
すると、艶っぽいため息と一緒に真っ赤なユーリの顔が僕の瞳に映る。
そっと繋がっているそこを撫でると、ユーリの体は敏感にピクリと体を震わせた。
可愛い。
僕はユーリの膝の裏に手を差し込むと、ぐっと顔の両脇に付くくらいまで持ち上げた。
際どい角度の所為か、ユーリが苦しげに息を吐く。
でも、それでも、ユーリのその可愛い幼い顔とそんな幼いユーリが僕を受け入れているその場所の卑猥さとのギャップが僕を堪らなくさせた。
何度も何度も奥を突きあげる。
苦しさと快感からユーリが体をくねらせた。


※※※


ここ毎日、ユーリを抱いているけれど、やはりユーリさんに会う事はなかった。
僕の予想が正しければ、多分、間違いなく同一人物だろう。
ここで問題なのはどうやってユーリは大きくなっているのかって事だろう。
聞き出すのが一番何だろうけど、でも実際の証拠も何もないと聞き出すことも難しい。
何せああ見えてユーリは意外に頑固だから。話さないと決めたらユーリは意地でも話さないし。
大きくなっている時に会えれば、聞き出しやすいんだけど。
…毎日抱いてるせいで多分他の事考える余裕がない位…腰が痛いんだと思う。
自業自得と言えばそこまでなんだけど…。
色々ともどかしい…。
毎回、この家へと向かう帰路で考え込んでいる気がする。
それで、毎回、そんな時家の前には。

「……フレン」

ユーリさんがいる。
そして決まって僕は驚く事になる。
当然今ももの凄く驚いている。
まさかいるとは思わなかったから。

「ユーリ」
「ん?」

ゆっくりとユーリさんの、いや、ユーリの傍に近寄りぎゅっと抱きしめた。

「フレン?」

肩にかかっている髪をよけ首筋を見ると、そこにはくっきりと僕が付け続けたキスマークが。
これで全て繋がった。

「ユーリ。随分大きくなったんだね」
「へっ!?」
「どうやって大きくなったの?」
「え、あ、これは、そのっ」

しどろもどろになるユーリの頭を撫でて、僕は怒ってないと伝えるために微笑む。

「怒ってないから、教えてくれる?」
「……家の母さんの秘密倉庫で」

秘密倉庫?
…あぁ、そう言えば、ユーリがおばさんのクローゼットをそう呼んでたっけ?

「見つけた鏡覗いたらこうなった」
「…なるほど。ちょっと僕にも見せてくれるかな?」

言うとユーリは素直に頷き、ユーリの家の裏口から僕を部屋へと招いてくれた。
そこにあった鏡はどう見ても、姿見のレベルの鏡だった。
…ちょっと待ってくれ。
これは一体どうやってクローゼットの中に入っていたんだ?
普通に入る大きさじゃないだろう。
……おばさんって一体…。

「この鏡に全身を映せば…」

ユーリがその鏡に姿を映すと、見る間にいつものユーリのサイズに戻った。

「なるほど…。ユーリ、ちょっとおいで」
「ん?」

ユーリを手招きして、近寄った所を抱き上げ、僕はユーリをベットの上に押し倒した。

「フレン?…もしかして、怒ってるか?」
「いや。怒ってはいないよ。でも、ちょっと心配はしてる」
「心配?」
「そう。こんな安全かどうかわからない物を使って、何か副作用があったらって」
「でも、体が大きくなる以外何ともなかったぜ?」
「今はそうかもしれない。…それに」
「?」
「こんな大事なことを黙ってたんだ。お仕置きが必要だよね」

ユーリの少し怯えた顔を見て、安心させるように頬をゆっくりと撫でて、首筋をぺろりと舐めた。
びくんと体が大きく反応する。
困惑するユーリのTシャツをめくりあげ、露わになった胸の突起を吸い上げた。

「ふれ…?」
「…ん?何だい?ユーリ」

顔を近づけその紫の瞳を覗き込むとふるふると頭を振り、ぎゅっと僕に抱き着いてきた。

「ユーリ、そんなに抱き着かれたら動けないよ。それとも、ユーリはこっちをずっと弄ってて欲しいのかい?」

その小さな突起を少し力を入れて摘み擦る。
もじもじと体を捩じらせるユーリの体を体重で押さえつけて、そこだけを集中的に弄っていると、ユーリの瞳が涙に濡れて揺らめく。
そんな顔が可愛くて、僕はユーリの乳首に軽く噛みついた。

「っ、ぃ、たぃ、」
「痛い?本当に?」

それならとそこを舐めると、ユーリはまた体を震わせた。
何度も何度も時間をかけてそこを弄ると、ぷくりと赤くなり小さく膨らんだ。
本当に痛い?
もう一度耳元で囁くと、ユーリの顔は赤く染まり、うぅと小さく唸る。
その姿が僕の理性を刺激した。
履いていたズボンを脱がせ、毎日入れているそこへと自分のを押し付ける。
そしてユーリが何かを察する前にぐっと中へと押し入った。

「―――っ!?」

ユーリのそこは解さなくてもすんなり僕を受け入れる。
すっかり根元まで呑み込む事が出来るようになった。
けれど、起きている時しかも、この姿の時にユーリを抱いたのは初めてで、ユーリは今一つ現状を掴めていないようだった。

「もう、すっかり、ここは僕に馴染んでくれたんだね、ユーリ」

ぐっと中へと突き入れると、ユーリの背が弓なりに反る。

「本当に、可愛いな」

ぺろりと無意識に伝う涙を舐めとると、僕はユーリを抱き起した。
体重でもっと奥へと僕が入り込みユーリの小さな体が震える。
ユーリの体を少し持ち上げ、少し勢いを付けて下へと引っ張る。

「ぅあっ!?」

腰を掴んで奥へ奥へと突き上げると、僕が毎日抱いていた所為もあって、自分を責める快楽に追い付いていけずユーリは声を上げる続ける。
ユーリを揺さぶって、気持ちよくさせて、もう限界へいきそうになった瞬間。
僕はその動きをぴたりと止めた。

「…ユーリ、僕と約束してくれるかい?もう、あの鏡を使わないって」
「ぁ…」
「急いで大きくならなくていいんだ。僕はユーリが好きなんだから。たとえ大きくても、小さくても僕はユーリに気付いただろう?だから」

約束してくれる?
言いながらその小さな耳に息を吹き込み、わざとその音が響くように耳を舐めた。
限界が近かったユーリは必死に頷く。
僕はその答えに満足し、ぐるりとユーリの体を反転させ、僕の腹に背が来るように座らせた。
中に入ったまま動かした所為か、ユーリの口から喘ぎが零れた。
僕とユーリが向いた方には、例の鏡がある。

「本当はユーリと繋がっているここを一緒に見たい所だけど、ユーリは鏡を見ちゃいけないから、ね」

緩めていた制服のネクタイを外してユーリの目へと巻きつけ、ほどけないようにちょっときつめに結ぶ。

「これで、ユーリも楽しめるね。ほら」
「ヒッ!?」
「乳首ちょっとなぞっただけなのに、そんなに気持ちいいかい?動かなくてもここだけでイってみようか?ユーリ」
「あ、アァッ、ん、ふ」
「そんなに締め付けないでくれ。僕がユーリより先にイってもいいの?」

ユーリの胸の突起に触れて、弄る度に僕を受け入れてるそこは蠢く。
それが最高に気持ちがいい。

「ユーリ、凄く綺麗だよ。凄く可愛い。見せられないのが残念だな」
「ぁ、ぁっ、は、」
「全身真っ赤にして、ここもほら。僕を美味しそうに銜え込んで、乳首も真っ赤で、美味しそうだ」
「ゃ、いぅ、なぁ、」

擦って、抓んで、引っ掻いて、撫でて…二つの突起同時にぎゅっと捏ねると、ユーリは我慢しきれなくて絶頂へと達した。

「良い子だ、ユーリ」
「ひあぁっ!?」

足を思い切り開かせて、持ち上げると間髪入れず勢いよく引っ張ると同時に突き上げる。

「やっ、あっあぁっ、む、むりっ、やぁ、」
「っ、ユーリ、」
「だ、した、ぁ、ば、っかぃ、あぁっ!」
「ユーリ、ユーリっ」

歯止めが効かない。
思うがままユーリを突きあげ、僕とユーリは同時に果てていた。


※※※



昔はあんなに純粋だったのにな。
今じゃ僕の下でこうしていることが普通どころかたまに僕が気持ち良すぎて意識を持って行かれそうになる。
ユーリの中に吐き出した後、余韻に浸るようにユーリを抱きしめていると、すっかり僕を受け入れることに慣れてしまったユーリが、下から僕を見上げてきた。

「ユーリ?どうかした?」
「あ、いや」
「?」
「なぁ、フレン?」
「ん?」
「お前、いつからオレの事好きになってたんだ?」
「え?」
「何か気づけば翻弄されて、今に至るって感じだから、ちょっと気になって」

今更何を聞くかと思えば。

「昔からずっと、好きだったよ」
「だって、最初オレだって気づかずに抱いただろ」
「うん。それはまぁ。だって現実から考えて大きくなるなんてありえないからね。でも、大きくなれば自然と気づいたよ」
「でも、それだったらオレがあの鏡を使わなければ、オレの事好きにならなかったんじゃね?」
「それはないね。だって大きくなった君を好きになったのは、ほぼ本能に近かったと思うから。今思えば小さい君の事も好きだったんだ。それこそ、初めて会った時からね」
「…ホントかよ」
「本当だよ。じゃなきゃ、寝ている小さい君を毎日抱いたりしないだろう?」
「……ん?ちょっと待て。そりゃどういう事だ?」

…しまった。
ついぽろっと口が滑ってしまった。

「…もしかして、あの時からあり得ないくらい体が反応するのは…」
「…ユーリも僕に黙っていた事があったんだから、おあいこ、だよね」
「おあいこって、お前な、ぁあっ!?」
「構わないだろ?だってもう、僕は君のモノで君は僕のモノ、なんだから」
「きゅ、うに、う、ぉく、なぁ、ぁあ、あっ」

僕はユーリに好きだと耳元で囁きながら、ユーリの体を求め続けた。


「例え、どんな年齢でどんなユーリでも、君は―――僕のモノだ」


僕の囁きはユーリの艶目かしい喘ぎで消されて行った。




















後書き的なもの。


ミルティ様のリクエストでしたっ!!
うはーい、無駄に長く無駄にエロくなっちゃいましたーっ!!
もう、あらぶっちゃうぞーっ!!
うっひゃっひゃっひゃっ!!
だいぶ崩壊に近づいてます。
えっと、リクエスト内容は
テーマは超鬼畜フレン。フレン14歳とユーリ10歳と16歳の三角関係?でフレン二股疑惑。
ユーリは物心がついたころには既にフレンのことが好きでフレンはユーリを弟のように…以下略
でしたw
少し文章の都合上流れを変えさせて貰いましたが、いかがざんしょ?
大変遅くなりましたが、リクエスト有難うございました(≧▽≦)