『フレン』のユーリ○○日記
【5】
【○月◇日 水曜日】
…本気で悩んでいた。
目の前には今日の日中に届いた荷物。
小さな小包で、品書きには「精密機器」と書かれている。
僕と兄さんは今日それを宅配便の方から受け取り、今兄さんの部屋でそれを開いている。
そして、開けてみたのだ。
確かに、色々あった方がいいと思って詰め合わせを選んだ。
けれど…。
「これだけあったら、どれを使って良いのか…」
「うん。分からない」
意外と箱が小さかったから少ないのかと思えば、箱から次から次へと出て来る。
男性器の形をしているのは何となく使い道は理解出来るけど……、この平らな凸凹がついているのとか、球体が付いているベルトとか…。
「あぁ、でも、ゴムは助かる」
「あと、ジェルもあって困るモノじゃないし」
しかし、ユーリの蕾を慣らす為に買ったんだから、入れれるモノを探さないと。
一つ一つ、内容を確かめる。
「これは?」
「僕達が入れないのに、玩具とは言え他の男の形してるものが入るのは許せない」
「それも、そうか。…う〜ん」
「これはどう?二本あるし…」
そう言って、兄さんが手に取ったのは、所謂バイブの一種だけれど、男性のそれよりは細く、串団子みたいに五つのサイズ違いの球体が連なっているものだった。
僕達の指よりは少し太いし、長い。
それじゃ、これにしようかとそれとコンドーム、ジェルを取り出して他は仕舞い込むと、丁度良く宿題を忘れ先生に説教を受けていたユーリが返って来た。
何時もの様に夜までの時間を過ごす。
今日はリビングで食事した後、しっかりきっかりと宿題をやらせた。
ユーリは、頭は悪くないのに勉強に関しては集中力が続かない。
…高校の受験の時は、あれだけ集中できたのに。そもそも、僕と違ってユーリは一度頭に入れたものは忘れない天才肌な人間だ。
だから、やれば出来るのに…。
そのやる気が全く出て来ない事に溜息をつきながら、宿題を終わらせ、予習もしっかりやらせると、寝るまでの間、ユーリとTVゲームで白熱する。
そして、深夜…。
今日も今日とて、ユーリの部屋に忍びこむ。
今日は、風呂上がりの牛乳に薬を混ぜて置いた。少し、多めに。
流石に今日は痛いかも知れないから、その痛みで起きない様に。
そっと、顔を覗き込むと案の定薬は良く効いていて、ユーリは深い眠りに落ちていた。
それを確認して、ユーリの頬へと左右から二人で同時にキスをする。
昨日までは、どちらかが上でと場所を決めていたが、今日はそれをしない。
ユーリに二人同時に慣れて貰う為だ。
Tシャツの裾から二人で手を潜り込ませ、乳首に触れる。
優しく撫でて、擦って、摘まみ、弾く。
しつこく何度も何度も。ユーリの息があがるまで。
あぁ、このままイったらヤバいかな?
僕がボトムを下げようとしたら、それに気付いた兄さんが下着を一緒に脱がす。
そして、もう一度。今度はTシャツを捲り上げ、それに吸い付く。
何度もユーリのココを舐めてその度思う。何で男のくせにこんなピンク色してるんだろう…?
それに…。
同時に歯を立てると、「んっ」と鼻にかかった声が聞こえ、腰が跳ねる。
凄く感度も良い。
二人でそこを集中的に刺激する。
噛んで、舐めて、吸って、押しつぶす。
すると、ユーリの下半身、男性器は、硬く立ちあがり先走りを零し始めた。
「ユーリはここだけでイけるよね?」
「僕達に乳首だけでイける姿見せて」
指と舌で交互にユーリの乳首を刺激する。
男性器には触れず、乳首だけを攻め立てユーリが限界と顔を横に向けた瞬間、勢い良くユーリが精を吐き出した。
『……良い子だね』
優しくユーリの頭を、髪をすくように何度も撫でる。
そして、今日の目的はこっちだ。
ユーリから離れ、ユーリが放った精を指に掬うと、足を広げさせ指を二本同時に突き入れた。
少し慣らした直後、直ぐに兄さんが二本指を押し込んでくる。
四本の指がバラバラと動く。
火照ったユーリの髪を掻きあげると、額にじわりと汗が浮かぶ。
この時のユーリの顔が堪らなく、下半身にクる。
今は眠って目を閉じているから分からないけれど、僕が、僕達が惚れたあのアメジストの瞳がどうなるのか。
想像しただけでイけそうな位、理性がぐらつくのだ。
指を抜き取ると、物欲しそうにソコが収縮して、僕達の指を引きとめる。
それに抗いつつ指を抜き、きゅっと締まったそこへ、ユーリが帰宅する前に選んだバイブを二本押しつける。
最初の球体はそれこそビー玉位のもの。けれど、二つ三つと一回りずつ大きくなっていく。
ぐっと二人同時にそれに力を入れて、押し込む。
「……んっ、………はっ、ァッ……やっ…」
一つ。
ずくりと同時に受け入れる。
一つ目は指よりも細いから、何とか平気そう。
それを回転させて何とか形になじませると、次へ。
二つ。三つ。
段々球体が大きくなるごとに痛みが発生しているのか、ユーリが無意識に少しずつ逃げる様にずり上がる。
その足を抑え、そこへ止めると更にそれを押し込む。
四つ、五つ。
これで全部だった。けれど、かなりソコが広がり、ユーリは苦しそうに肩で全身で呼吸をする。
「この位、広がれば…なんとか大丈夫、かな?」
「…あぁ。けど結構苦しそうだな」
「それに、これで気持ち良くならないといけない訳だし…」
「…スイッチ、入れてみる?」
聞いてみるが、何も答えずただバイブの底についているスイッチをオンに切り替えた。
その途端、ヴーと音が鳴りバイブが動き始め、ユーリの漏らす声が、艶を帯び始め寝ていても感じている事が分かる。
だって、昨日僕達が慣らしたんだ。中で気持ち良くなれるように。しつこく、何度も後ろでイかせたんだ。
僕もスイッチをオンに切り替えると、ユーリが完全に逃げをうつ。
体を横にして、小さく膝を丸め、ぎゅっと必死にシーツを握り、枕に顔を押し付ける。
「……ふっ…んんっ…、んん…くっ…」
…この状況で、手を出せない苦痛。
きっと、兄さんも同じ事を考えている。
僕と兄さんは互いにユーリをずっと見ている。今までは僕達も必死に我慢してきた。
けど、こうも下半身が疼くなんて…。
でも、我慢だ。我慢すればした分だけ、ユーリが美味しくなる。
だから…。
僕はユーリの足に手を伸ばすと、縮めた体を広げさせ足を開かせ中に入っているバイブを抜けるぎりぎりまで引き抜き、躊躇い無く一気に押し込んだ。
その衝撃にユーリの足がピンと張り、シーツを掻く。
僕の行動を見て、今度は兄さんが引き抜き押し込む。そして、今度は僕が。
交互に。ユーリが感じる所を集中的に。そして、バイブはずっと中の方で動きまわり、ずっとユーリに快感を与え続ける。
ユーリがその大きさに慣れるまで、後ろでも絶頂を迎えるまで何度も何度も責め続けた。
最後の方。流石に出し過ぎて、ドロドロになったユーリをタオルで拭き、改めて寝かせ、僕と兄さんは部屋を出た。
今の所、作戦は成功していた。
ユーリの体は回を増す事に僕達を受け入れれる様に変わって来ている。
そして、ユーリを抱く決行日は金曜日。それまでの間、僕達は手を出さない。睡眠薬も使わず、そのままで。
僕達はここんとこ毎日ユーリの体を開発してきた。
体中何処触っても気持ち良さを追えるように。後ろで感じれるように。そして、何より僕達の手で以外は射精出来ないように。
だから、これから触らずにいると、金曜日の夜になる頃にはユーリは欲求不満が溜まりに溜まるはず。
そこを、僕達で抱くんだ。
三人で気持ち良くなる為に…。



