You that nobody knows 後編
長い長いキスからユーリを解放すると、肩と胸で大きく呼吸をして、必死に空気を肺に取りこんでいた。
……鼻で呼吸すればいいのに…。
そう思ったけれど、自分の下で苦しくて目を揺らすユーリが可愛くて、言わないでおく。
キスだけで、こうなるなんて…可愛いな。
もっと、他の顔が見たい…。どうしたら…。
思考を巡らせていると、はっと一つ思いだす。そう。あの【エロ本】の内容だった。
確か、あの本には…。
ぐいっとユーリの腕を引き、くるっと向きを変えさせると、ユーリを足の間に座らせ、背を自分の胸に預けさせる。
髪から、僕がいつも使っているシャンプーの香りがして、ドクンと胸がなる。
「…ユーリ…」
「んっ!?み、耳止めっ」
耳を背後からはみ、ベロリと舐めるとユーリがこっちに分かる位体を跳ねさせた。
耳が弱いのかな?
息を吹き込みながら、ユーリともう一度吐息交じりに囁くと、もう一度嫌だと言いながら今度はジタバタと暴れ始めた。
じゃあ、と、耳から首筋へと下に向かい、ゆっくりと舌を這わせる。そして、ばれない様に手を動かして、そっとユーリのソコへと触れるとユーリの顔が一瞬にして沸騰し、抵抗が収まった。
「ユーリ?」
「やっ、ぞわぞわ、すっ、る」
ぞわぞわ?でも、ユーリのソコを撫でると少しずつだけど、確かに硬くなっている。
これが、あの本で言う所の、『感じる』って事か?
だとしたら、ユーリは感じやすいのかもしれない。僕よりずっと。
ふっと耳に息を吹き込むと、ビクンと体が跳ねる。
それに、何処か確信を得た。素早くユーリのボトムを下着ごと脱がすと、抵抗する隙も与えず、ソレを握る。
「うぁっ!?ど、こ、触ってっ!?」
何でこんな所触るんだ、と。驚きながら訴えるユーリ。
…分からないって事は、誰かに触られた事は勿論、この言い方からすると自分で触った事もないんだろう。
軽く上下に擦ってみると、思い出したように突然足を閉じようとする。けれど、それを僕は許さなかった。
ユーリの膝の間に自分の膝を割り込ませ、思いっきり開脚させ閉じれない様に開く。
まさか、こんな恰好させられるとは思わなかったのか、ぐるりと振り向き僕に抗議をしようとするが、先手必勝でその唇をキスで塞ぐ。
「う、んんっ、ンッ」
舌と舌を絡ませながら、でもユーリのソコを弄る手を止める事はしない。
どうせならユーリが初めて射精する瞬間を見るのも、射精させる人間も僕であるといい。
先の太くなっている部分を態と爪を立ててみたり、奥の方の袋をやわやわと握り、追い上げる様に強く擦った。
すると、透明な精液とも少し違う先走りの液体が溢れて来る。それによって、くちゅくちゅと水音が加わりユーリへの羞恥が倍増した。
「やっ……、くっ…、ふれ、ん…」
真っ赤になって、気持ち良さに耐えるユーリがこんなに可愛いなんて…。
ずくんっ、と僕の下腹部が重くなる。
…僕も、ユーリと気持ち良くなる為には…?
無意識に、ユーリの奥の穴に手をやっていた。中指でそこを軽くなぞる。
収縮を繰り返すそこに、くっと指の先を押し込んでみると、痛いとユーリが小さく悲鳴を上げた。
そっか。…痛い、か。じゃあ、少し濡らせば…。
手を戻し、ユーリを握っていた手と入れ替えると、先走りに濡れた手でもう一度そこを撫でて濡らし、今度こそ一本押し込む。
「んんんっ!?」
キスで悲鳴を奪い取り、息継ぎのタイミングでだけ唇を離す。離した時必死に深呼吸するユーリが息を吐いた時を狙って指を動かし、そこを慣らして行く。
さっきよりはスムーズに慣れていくそこに、もう一本追加する。
せめて、三本。それ位入らないと、僕のを受け入れられない。
ユーリの意識がこちらに向かないように、でも、一緒に射精したくて、ユーリが達してしまわない程度に前も弄り、ユーリを翻弄する。
「や、はっ…、ふれ、んっ、やだっ」
「…何が嫌?ユーリ。こっち?それとも、こっち?」
ぐいっと中の指をくの字に曲げて掻きまわし、かと思えば、前のそれを優しく擦る。
「ど、ぅっ…っち、はッ…も」
「ん?もう一度、ユーリ、はっきり言って?」
態と聞き返すと、ユーリは頭を左右に振るだけだった。
もう、言葉をきちんと聞きとる事も出来ない?そんなに、気持ちいい?そんなに僕の手に感じてくれてる?
目の前のユーリの痴態にごくりと生唾を飲み込む。
ちょっと手を動かすだけで、ユーリは僕の腕の中で体をくねらせる。
ドキドキと胸の鼓動がどんどん速くなって行く。
ユーリと名を呼ぶと、潤んだ黒曜石の瞳が僕を見た。
それを見たらもう、我慢…出来なかった。もう、無理。
ユーリの体をそのまま、前に押し倒し四つん這いにさせると、背中を押して腰を高く突き上げさせ、足を左右に開かせその間に入りこむと自分のを取り出しユーリのそこへと押し入った。
「ああぁっ!?い、いたいっ!!ふれ、やだっ!!」
「ユーリ、…くっ…」
「ぬ、抜い、うぁっ!!」
ユーリがパニック状態の所為で、そこがきつく締まり、慣らしたと言うのに入って行かない。
力を抜かさせないと…。前に手を回し、すっかり萎えてしまったそこをきつく擦ると、硬さを取り戻し僕を突き進もうとしているそこがまた収縮する。その緩んだ隙を狙って、一気に押し込んだ。
「ああぁぁぁっ!?」
すると、行き成り中に押し入られた衝撃で、僕の手が何かでべったりと濡れた。
……ユーリ、射精した?
ユーリの、射精した瞬間の顔が見れなかった。
少しそれは残念だったけれど、今、この状況なら何回でも見れる。…それより。
「ユーリ、ほら」
「?」
「これが、君の精液だよ」
「せ、いえき…?」
「そう。ユーリは今射精したんだよ」
ユーリの目に入る様に手を動かし、見せつけると、羞恥からかブンブンと頭を振って僕の手を避け、逃げ出そうとする。
バカだな。今僕とユーリは繋がっている。なのに逃げれる訳ないじゃないか。
手を戻し、視線を白濁としたそれにうつす。ぺろっと舐めてみると、ユーリのモノだからか甘い気がする。
自分の下で、必死に呼吸をして痛みと羞恥をやり過ごそうとしているユーリの髪をわけて、項にキスを落とす。
ちゃんと慣らしていないから、ユーリのそこが切れてないかと、指でなぞってみるが何とか大丈夫そうだ。
ユーリの中は、熱くて、適度に締め付けて来て、最高に気持ちいい…。
ぐっと腰を押し付けると、ひっとユーリがか細く啼いた。
その声が僕を更に煽り、ぐっぐっと奥へと入り込む。その度にユーリの体が前後に動き、きゅっとシーツを握り込む。
辛いのか?…ユーリを気持ち良くするには?
そう考えてはいても、動きを止められない。そう思って角度を変えて突き入れると、ユーリの背がしなった。
もしかして…ここ?
もう一度突き入れる。すると…。
「ひあっ!?、はっ、ふれ、そこ、ん、やっ」
「そっか。ここがいいんだね。…直ぐに気持ち良くしてあげる」
「やぁっ、んっ、あ、はぁんっ」
ユーリの声が艶を帯び、突き上げが止まらない。…止められない。
ガツガツと奥へ奥へと。ただ、それだけを只管に。体中に気持ち良さが走りまわる。
ユーリの中に、…―――出したいっ。
がっと突き上げた瞬間、ユーリのソコがきゅっときつく締まり、僕は絞り取られる様に達していた。
「っ!?、な、かに、っ!?」
「…はぁ、…はぁ、…ユーリ」
ゆっくりと中から引き抜き、ユーリの背中に唇を落とし、吸い付く。
赤い痕が付くのが楽しくて、場所を変えて何度もキスを落とし、ユーリをひっくり返してみると、…驚いた。
真っ赤な顔、火照った頬に伝う雫。潤んだ瞳。僕にとって、どこもかしこも…。
「…可愛い」
「んっ!?」
キスをする。何度も何度も…。
それでも、ユーリが僕のキスから逃れようと肩を押す。
「ユーリ…。もう一回」
「なっ!?」
「もう一度、ね…?」
さぁっとユーリの顔が青ざめた。
かと思うと、逃げ腰をうつ。脅えるユーリの足首を掴み引き寄せ、片足を肩に担ぎあげもう一度中へと入り込む。
今度は自分が中で出した精液のおかげで滑りが良くなっているのか、さっきよりはすんなりと入る。
「くる、し、…はっ、やっ、うぅ…」
「…はっ、ユーリ…」
ユーリの中に一回出した筈なのに、なんでこんなに我慢がきかない…?
何とか僕から逃れようとユーリが僕の腕に手を伸ばす。それを逆手にとり、ユーリの手にユーリ自身を握りこませる。
重ねた手で誘導するように擦ると、ユーリの息がどんどん荒くなる。追いうちをかける様に、ユーリが気持ちよがった所を何度も突き上げる。
「なっん、…や、あ、ぁっ、アッ、んンッ」
「…ユーリ…っ」
嫌だと首を振るユーリを、絶頂まで追い上げる。
そして、二人同時に吐き出した。背を逸らせて、僕のを受け入れたユーリは、一瞬足をピンとつっぱり脱力した。
凄い…。
ユーリの射精した時の顔に目を奪われる。
壮絶な艶やかさで、こんな、恥ずかしそうに。僕がこんなユーリにしたのかと思うと、またずくんと何かが疼く。
ユーリの中で硬さを取り戻した僕のそれに、ユーリがビクリと体を震わせた。
「なん、で…?」
ぐっと奥に突き入れると、ユーリは必死に待てと訴えてきた。
待てと言われて、待てる筈もないのだけれど、それでも余りに必死なユーリに僕は動きを止め、ユーリの唇に触れるだけのキスをすると話を促した。
「お、おまえ、こわ、い…。な、ん、分かん、ねぇ、やだ…。ふれ、ん」
「ユーリ?…何が分からないんだ?」
「ぜんぶ…。なんで…?なに、オレのなか…?」
「…そっか。ユーリ、手を貸して」
ユーリの答えを待たず、手をとると僕とユーリの繋がっている場所へ導き触れさせる。
すると、ユーリの顔は更に赤く燃え上がった。
「も、しかして、これ、って…」
「うん。僕が今君を抱いてる。セックス、してるんだよ」
「なん、で…?」
なんに対してなんで?なのか、分からないけれど。ふとユーリとする前に言われたセリフを思い出す。
『邪魔なら邪魔って言えよ。そしたらオレもそれなりの対応してやるからさ』
このセリフが僕の理性を切ったんだ。
そして、ユーリを誰かに盗られないように。
「ユーリを僕のモノにしたかったから」
「オレ、を…?」
「そう。全部欲しかったんだ。ユーリのファーストキスも、セカンドキスも、初射精も、初セックスも、全部、誰にも見せたくなかった。だから、抱いた」
「ふれ、ん…?」
「…君は言ったね。邪魔なら言えって。邪魔な訳ない。寧ろ誰にもあげたくない。見せたくない。ユーリ…」
言いながら腰を押しつける。止まったと思った動きが再会して、ユーリが喘ぐ。
「やっ!?」
「こうされると、気持ちいいだろう?」
態と耳元で囁く。
「わか、ね、って、…こわ、い」
「?、さっきも言ってたね。何が怖いんだい?」
「わけ、わかん、なくなる…。せー、ぶ、でき、ない」
「…成程。感情が制御できないから?気持ちいいのも怖い?」
こくこくと必死に頷くユーリが可哀想で、可愛かった。
頬にキスをして、唇にも落として、ユーリの上に着ていたTシャツを脱がし、首筋を舐めて、吸い付き痕をつける。
そっと手を動かし、胸の突起に触れる。ぴくっとユーリが反応した。…ここも気持ちいいんだ?
ユーリの腕を引っ張り、自分はそのまま後ろに倒れ、ユーリを下から見上げる様な形をとる。…騎上位…だっけ?
自重で更に深く僕を受け入れる事になったユーリは頭を振って、必死にその衝撃をやり過ごす。
太腿、腰、腹、胸。何処を触ってもユーリの体は震えた。その姿が可愛くて下から突き上げる。
「うぁっ、あ、あっ…。う、うご、く、なっ、」
「無理。まだ、足りない…っ、全然、足りないっ」
「や、も、やだっ、あ、あぁっ」
「大丈夫。怖くない。ただ、気持ち良くなる、だけ、だから」
掴んでいた手首を引っ張り体が沈み深く飲み込む瞬間に更に下から突き上げ、深く深くユーリの中を暴く。
自分の快楽だけを追い求め、ユーリを追い詰める。上下に動くユーリの体が震え、ソコが畝って。
半端無い気持ち良さに、手を離して腰を掴みもっともっとと奥を抉る。助けを求める様にユーリの手が僕の手をカリカリと引っ掻く。
それすらも気持ち良くて、スピードを上げる。ユーリの声はもう言葉ではなくなり、ただの喘ぎ声にかわって、強く中を突いた瞬間二人同時に果てていた。
ぱたりと僕の胸にユーリが倒れる。
「…ユーリ?」
意識がどっかに飛んで行ったみたいだ。
はぁはぁと呼吸だけが聞こえ、胸以外はピクリとも動かない。
そんなユーリを見て、僕のそれはまた熱を持つ。
どうしよう…。全然、足りない…。
入れたまま、態勢を変えユーリを自分の下へ敷くと、ユーリの腰の下に枕を入れ込み、再び中を突き進んだ。
※※※
窓から、朝日の光が差し込む。
一体、もう何度ユーリに出させたか。何度、ユーリの中に出したか…。
僕は、隣で死んだように眠るユーリを抱きしめた。
可哀想な位赤くなった目尻にキスをする。すると、その感触にユーリが目を覚ました。
「…まだ、する気か?」
「僕はまだまだ出来るけど。流石に君が死んじゃうだろ」
流石にやり過ぎて、ユーリの声は枯れ果てていた。
それにまた、ずくりと疼くけれど、今は我慢。
「…ありえ、ねぇ…。オレの初体験、滅茶苦茶ハード…」
「う…。ごめん。でも、君も悪い」
「は?何でだよ。いきなり突っ込まれて、強制的に射精教えられて、出させられて、意識失うほど抱かれて…オレの悪いトコ一つもねーだろうが」
「あるよ。君が可愛過ぎるから」
「…は?」
「必死に僕が君から距離をとって、この欲求をやり過ごそうとしたのに、君ときたら僕に裸を見せるし、抱きついてくるし…」
あまつさえ、僕の側にいられないのは寂しいって、あんな風に目で訴えられたら我慢何て出来る筈も無い。
「何時も、そんくらいしてただろ。なんで行き成りこうなんだよ」
「それは、簡単だよ。僕が、君を好きだと意識したから」
「へ?…好き?」
「うん。大好きだよ。それこそ、君を抱き潰してもまだ出来る位」
笑って言うと、ユーリがきょとんとした後、不思議と嬉しそうに微笑んだ。
「なら、…いい」
「ユーリ…?」
「お前がオレを抱いたのが、独占欲ならオレはそれでいい」
ちゅっとユーリの唇が僕の唇に触れた。
…はぁ。
知らず溜息が洩れる。
ユーリが不思議そうに首を傾げる。
「…ユーリ、そう言う事されると止まれないんだけど」
「…もう一回だけなら、許してやる」
そう言ってユーリは僕の首に腕を巻き付け、もう一度キスをくれる。
そんなユーリの可愛さに僕が勝てる訳も無く、そして、もう一度、だけで収まる訳も無く、学校があると言う事も忘れ、再びユーリが気を失うまでユーリを求め続けた。
――― その日の午後。
すっかり腰の立たなくなった、と言うかやり過ぎて発熱してしまったユーリを綺麗に洗い、ユーリのベットへ寝せると僕は登校した。
ユーリの具合が悪くなった、そしてその看病をしていたと先生に言うと、先生はそうかと直ぐに納得してくれた。
けれど、自習中の教室へと入ると同じ寮生の数人が顔を赤くして、視線を逸らしてしまう。
何でだろうと、問い掛けると、それこそ僕に地雷を落としてくれたクラスメートが、
『ユーリにもう少し声を押さえろって言っとけ』
と僕の肩を叩き、ニヤニヤ笑いで言った。
色々、理由は考えられるけれど、取りあえずユーリの為に、全力でそいつを殴ったのだが、次の日から僕とユーリは全生徒公認のカップルとされてしまった。
…あながち間違いでもないから、いいかな?
と否定する事も無く、寧ろその噂を利用させて貰ったのは、ユーリには内緒である。


アトガキ?
ミルティ様のリクエストでした(^◇^)
【世間公認のバカップルのフレユリで、まだ精通むかえる前の性について何も知らないユーリさんを先に性に目覚めたフレンさんが美味しく『パクッ』と食べちゃうお話
精通迎えてユーリさんを食べたくて食べたくてしょうがないフレンさんが、襲って嫌われたくないので断腸の思いでユーリさんに触るのを我慢してるのに、急に自分に触れてこなくなったフレンさんに自分のことが嫌いになったのかと不安になったユーリさんがべったりくっついたり、すりすりと擦り寄ったり、一緒にお風呂に入ったり、布団に潜り込んできたりと、無自覚にフレンさんを煽りまくって(無知って怖いですね(笑))、煽られまくったフレンさんのムラムラが爆発して、ユーリさんを美味しく食べちゃうバリバリR18でラブラブバカップルのお話
フレンさんによって性に目覚める可愛いユーリさんと、その可愛いユーリさんを抱きながら、あまりの可愛さに暴走が止まらない絶倫のフレンさん】
…む、難しかったっす…(>_<)
正直な話、3回書き直しましたwww
何か、納得いかなかったんです(>_<)
そして、今もいってない…(;一_一)
リクエスト全て終わったらリベンジしますっ!!
ユーリ視点で。
他のキャラもちょっと絡めて…。
今回はリクエストって事で何処まで出して良かったのか分からなかったので…あぅ(T_T)
一応かなり悩んで書いた文。気に入って頂けると嬉しいです(^◇^)
次のリクエストはもう少々お待ち下さい(*^_^*)